ラインを引いたら、カツラの貼りつけをします。
カツラの貼りつけは、前回でも紹介したこの図の順番に従って行います。
本稿では、①の結髪とウレタンの成型まで行います。
1.①後頭部の貼りつけ
後頭部用のカツラを以下のように分解します。
以下のⅡの場所に切り込みを入れ、縫い目に沿って切り離すことでA、Bが作成できます。
作成したBを後頭部のラインに合わせて貼り付けます。
まず後頭部から、Bのセンターとあらかじめマーキングしたセンターを合わせ、
①、②の境界ラインに沿ってBを貼り付けます。
横はこの辺りまで貼ります。
2.カツラのベースとなるウレタンの成形
ここでは、1cm厚のウレタンを使って、カツラのベースとなるウレタン部分を成形します。
直接カツラをのせるとボリュームが足りず、カツラの形も不自然となるため、
あらかじめ盛り上げておくことで自然な形を作ります。
まず頭頂部用のウレタンを以下の大きさで作ります。

このウレタンを、左右合わせて二つ作成します。

作成したウレタンを、上の赤のラインに合わせてホットボンドで貼り付けます。
まだこの段階では赤のラインのみにホットボンドをぬって貼り付けます。

綺麗に頭のラインに合わせるため、
ウレタンの斜め端をつまんで局面にあうようにつまんだ部分を切り落とします。
切り落としたらウレタンを貼りつけて、形を整えます。
以下のような形を作ります。



次に前髪用のウレタンを成形します。

上の大きさでウレタンを切り取り、
大きいウレタン(左)と小さいウレタン(右)を作ります。
切り取った小さいウレタンを前頭部に以下のように貼り付けます。
貼り付けたら、前と横にあたる部分について、
カッターやハサミを使ってウレタンを切り取り、なだらかにします。


なだらかにした上から、大きいウレタンを貼りつけます。
大きいウレタンはまず、③と②,①の境目のラインに沿ってホットボンドで貼り付けます。

局面に綺麗に添わせるために、
上の図のようにウレタンに切れ込みを入れ、面の局面に合わせます。
切れ込みを入れたウレタンを綺麗に貼り付けます。
局面に沿うことを確認したら、③のラインに合わせ余ったウレタンを切り取ります。
その後、ウレタンの端をカッターやハサミを使って切り取り、なだらかにします。
以下のように成形します。


頭頂部のウレタンに以下の写真のようにハサミをつかって穴を開けます。
この穴がつむじの位置になります。
※作成したいキャラクターによってつむじの位置が異なる場合、
この穴や③と②の境界線をこのタイミングで前後左右に調整することでバランスをとります。

以上で後頭部結髪、ウレタン成形は完了です。
~ぬこ面5式s製作レポート3 結髪後編~ 【頂部~前髪】